あさくら人物誌
筑前秋月和紙処
四代目 井上 賢治さん
歴史と文化の香り高い朝倉市秋月にある筑前秋月和紙処の四代目 井上賢治さん。家は江戸時代は武士で、明治に入って世にいう「秋月の乱」を起こした士族の一人だったそうです。しかしそのことから今の四代目賢治さんに継承されている紙漉きの仕事が始まります。賢治さんは子どもの頃、秋月が嫌いで、成人すると上京、後に故郷に戻りますが、今は秋月を愛してやまない紙漉き職人です。ほんわかあったかいご家族が自然と歴史豊かな秋月の暮らしを日々発信されています。賢治さんのインタビュー、娘さんの動画、お二人の写真などをお借りして人物誌を編んでみました。
井上さんは若い頃から写真が好きだったようです。スマホになってからも一眼レフで撮ることが多いようですが、秋月の魅力を伝えるための動画も増えました。娘さんはそういうお父さんの血を引いたのか?映像を撮るのが好きだそうです。娘さんがお父さんの仕事場に入り撮った貴重な動画と、仕事について語る井上さんです(こちらは朝倉かわら版取材)。
娘さんが撮影、編集したお父さんの仕事場
意外な紙漉きのはじまりから今へ
賢治さんと娘さんのほのぼのとした雪遊び!? 秋月の暮らしの豊かさを物語っています。紙漉きには美しい水と気温が低い地域であること、和紙の原料となる楮(こうぞ)が豊富であることが求められます。音の風景が見えて来るような独特の自然の中で、賢治さんご家族が織りなす日々の暮らしごとがミニ動画や写真、時には見事な一言のことばで表されます。じっくり耳を澄まし、のんびり眺めてその贅沢な時の流れに身を佇ませてみてください。賢治さんご自身のインタビューでさらに新たな秋月の魅力が見えると思います。
雪の日のチャレンジャー⁈
チャレンジャーについて語る父
井上さんは文章、写真、動画に加えて音にこだわっています。夜回りのあの拍子木の音!! 皆さんは聞かれたことはありますか?また、雪の日に地下水がさらさらと流れ出る音、Facebookには語感が刺激される様々な音が満載です。
「嫌い」から「凄い‼︎」へ 愛する秋月